・医療と医学
●医療と医学
似たような言葉ですが、この二つは分けて使われるべきものだと考えられます。
医学といえば、それは学問のおもむきがあります。
ですから、科学的な根拠も必要です。検証して、普遍的な評価が求められるのも当然のことでしょう。
そして、広く、みんなに当てはまるものを基準にして、研究がすすめられます。
さて、この検証されたデータに基づくものが、普遍的であるからといって、
現実の個別の事情に必ず、期待された答えがでるとは限らないのが、この医学の難しさかもしれません。
個別事情に注目しますと、ひとそれぞれ、生活背景や考え方、それに食生活や死生観など、実にさまざまなものがかみ合わさっています。
医療は、そのいきいきとした一人ずつに提供される具体的なものです。
そして、そのひとりひとりに着目して、かかわっていくのが医療のもともとの姿だろうと考えています。
医療には、本来、看護も介護も含まれます。
その人の生きているその姿に焦点を合わせてかかわっていくその姿勢が、また、逆に、普遍性につながっているのではないでしょうか。


