SINGA宝塚クリニック がん治療 自分のものさし

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・生理と病理という見方


病気というものは、病名がついてはじめて正式に認識されるという要素があります。
病名がつかないうちは、まだ、単にその人の体の中で起こっているある種の現象です。

自覚症状がほとんどないままに、状況が進む場合もあります。
その場合には、さまざまに検査をしないと、病気の正体をつかむことはなかなか難しいものになります。
いずれにしても、診断されて、はじめて、病気と認識されます。

いわゆる病気とは、「病気と認識されるまでは、体内で起こっているある種の生理現象のひとつ」と考えることができます。

少し通常の活動と何らかの形で、ずれた作用が働いた生理現象と考えることもできます。
通常の生理現象から逸脱した病理現象の背後にも、普通の細胞の営みがあります。

そうだとすると、その「逸脱した生理現象」だけに焦点をあて、ことさらそれだけを問題視して、「力づく」で対処するのは、体の中のすべての営みに対する「見方」として、はたして、本当に適切かどうかという疑問がわいてきます。そうした見方も、ちょっとは、してみたいと考えています。

別の言い方をすれば、病理現象にばかり目を奪われて、全体の流れを見失うのは、決して賢明ではないのではないだろうかと思っています。

病気に振り回されないためにも、こうした視点を少し持ってみるのも有効かと思います。